キャットフードを選ぶとき、栄養成分、原材料、原産国を確認して選ぶことをオススメされていますが、なぜ原産国を確認した方がいいのでしょうか?
それは国によってペットフードに対する水準が違うからです。
この記事では、オススメな原産国の理由と日本のキャットフードについて解説しています。
パッケージに書かれている原産国は原材料の原産国とは違います
パッケージに書かれている原産国が、原材料の原産国だと思われがちですが、ペットフードの場合はドライフードの成型をした国が原産国になります。
原材料の原産国が知りたい場合は、個別でお問い合わせしないと分からないのが現状です。
原産国でオススメな5か国とその理由
この5か国についてはペットフードに対する水準が高く、フード選びの参考にする要因の1つです。
この5か国だから安心ということではないので、フード選びの際には成分表と原材料、原産国を参考に選ぶことをオススメします。
EU(フランス・イギリス・ドイツなど)
EUでは人の生命・健康の保護、消費者の利益の保護を目的とし、動物の健康と福祉を考慮して、ペットフードを含む飼料 全般についてEU共通の規則および指令等に基づき、統一的な法規制がされている。
添加物の使用に関しては、飼料添加物のカテゴリーに入るものが使用を認められ、ペットフードに使われる添加物の種類や分類、法的に許容される添加量などはFEDIAFのガイドラインに記載されている。
保存剤、抗酸化剤、ミネラル、ビタミンはEUが安全性や必要性、効果などから厳格な審議をへて承認されたものが使用されている。
人間に使用が禁止された動物性原料は、ペットフードへの使用も禁止されている。
アメリカ
アメリカでは連邦政府と州政府の2段階の法規制が行われている。
連邦政府の法規制は連邦食品・医薬品・化粧品法に基づき、ペットフードを含む飼料について、害があるものや表示に不備のあるものの流通は禁止されている。
州政府は米国飼料検査官協会が作成した、モデル法令を基に、州法により市販されるペットフードの適正な流通を確保するために規制されている。
オーストラリア
ペットフードの安全確保について、連邦政府による法規制はないが、連邦政府と州政府で作成した「ペットミートの衛生的な生産のための基準」に基づいて規制がおこなわれている。
オーストラリアではFIAA(オーストラリアペットフード工業会)がペットフードの原料、栄養、表示等の自主基準を設定している。
日本のキャットフードについて
日本では2009年に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」が施行され、この法律を破ると罰則がかせられます。
ペットフード公正取引協議会が、「不当景品類及び不当表示防止法」に基づき公正競争規約を定め、適正表示を推進している。
ペットフード工業会が「安全なペットフードの製造に関する実施基準」を策定。
ペットフードに対する安全基準や表示基準、製造に関する基準などがありますが、諸外国に比べるとまだペットフードに対する基準は緩く、ペット先進国のEUなどにはおよばないのが現状です。
まとめ
この記事がフード選びの参考になったら嬉しいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。